変形性膝関節症について
変形性膝関節症は、年齢とともに発症する人が増える膝の代表的な疾患のひとつです。膝の関節にある軟骨が長い時間をかけてすり減ることで、関節に負担がかかり、痛みや動かしにくさなどの症状が現れるようになります。
長期間にわたる立ち仕事や歩行、日常的な膝への負荷に加え、運動不足による筋力低下なども発症に関係します。「歩き出すときに膝が痛い」「椅子や床から立ち上がる際に膝へ痛みを感じる」など、動作の開始時に症状を自覚する方も多くいます。
体重が増えたことによる膝への負荷や、姿勢・歩き方の乱れ、普段の生活習慣なども症状に影響する場合があります。そのまま痛みを我慢していると、徐々に膝を動かせる範囲が狭くなり、歩行や階段の上り下りだけでなく、家事や仕事にも支障が出る可能性があります。症状が軽いうちから状態を確認し、適切なケアを始めることが大切です。
変形性膝関節症の原因について
変形性膝関節症は、単に年齢を重ねたことだけが原因となるわけではありません。膝に長期間負担がかかり続けることをはじめ、姿勢や歩き方の乱れ、骨格のバランス、関節や靭帯の状態など、さまざまな要素が重なって発症することがあります。
膝への負荷が大きい状態が続くと、関節軟骨への摩擦や負担が増え、徐々に軟骨がすり減っていきます。その結果、関節周辺に炎症が起こり、痛みや動かしづらさにつながる場合があります。また、運動する機会が少なくなって太ももやお尻などの筋肉が衰えると、膝を支える力も弱くなり、関節にかかる負担がさらに増えることがあります。
そのほかにも、慢性的なストレスや睡眠不足、生活リズムの乱れなどによって筋肉の状態や血流に影響が出ると、膝の不調を感じやすくなる場合があります。
変形性膝関節症は、特定の一つの要因だけで発症するとは限りません。日頃の身体の使い方や運動習慣、姿勢、生活環境などが複合的に関係するため、膝だけを見るのではなく、全身の状態を確認しながら負担の原因を見つけていくことが重要です。
変形性膝関節症の症状について
変形性膝関節症によって現れる症状には個人差があり、痛みの強さや感じ方も人によって異なります。膝に重さや違和感を感じる程度の方もいれば、歩いたり膝を曲げ伸ばししたりする際に強い痛みが出る方もいます。「起床後は膝がスムーズに動かない」「長距離を歩くと膝の痛みが増してくる」といった症状もよく見られます。
症状によっては、膝周辺だけでなく太ももやふくらはぎに張りや痛みを感じることもあります。進行すると膝の曲げ伸ばしが難しくなり、腫れや熱っぽさを伴う場合もあります。また、長時間の歩行や立ちっぱなしの仕事、階段の上り下りなど、膝を使う時間が長くなった後に痛みが強くなる傾向があります。
「年齢のせいだから仕方がない」と考えて、痛みを抱えたまま生活してしまう方もいます。しかし、膝の痛みや違和感が何度も続く場合は、膝に負担がかかっているサインの可能性があります。早めに状態を確認し、身体の状態に合わせた施術や運動、セルフケアなどを取り入れることで、症状の軽減を目指すだけでなく、今後の進行や再発を防ぐための取り組みにもつながります。

天白区野並院