扁平足について
扁平足は、足の内側にあるアーチ(土踏まず)が低くなり、立ったときに足裏が地面へ近づく状態です。足のアーチには、体重を支え、歩行時の衝撃を分散し、身体を前へ進める働きを助ける役割があります。
「長く歩くと足が疲れる」「足裏やかかとが痛い」「以前より歩きづらい」といったお悩みはありませんか。扁平足でも痛みなく生活できる方がいる一方、足への負担が増えて不調を感じる方もいます。
当院では、土踏まずの見た目だけでなく、痛みの場所や足の動き、立ち方・歩き方を確認します。症状や生活環境に合わせたケアを通じて、歩きやすく疲れにくい足づくりをサポートします。
扁平足の原因について
扁平足には、生まれ持った足の形や骨の並び、靱帯の柔らかさなどが関係するものと、成人後にアーチが低下してくるものがあります。原因や足の柔軟性によって状態が異なるため、一人ひとりに合った対応が大切です。
成人後の扁平足では、アーチを支える腱や靱帯の働きの低下、加齢に伴う変化などが関係します。特に、足の内側を支える後脛骨筋腱の障害によって、土踏まずが徐々に低くなる場合があります。
体重の増加や長時間の立ち仕事、繰り返しの歩行なども、足を支える組織への負担を増やす要素です。筋力や足首の柔軟性、普段の活動量なども含めて確認します。
姿勢や歩き方によって足への体重のかかり方が変わることもあります。ただし、扁平足の原因を骨盤のゆがみだけで説明することはできません。当院では、足の状態を中心に、股関節や体幹の使い方も確認し、負担が集中する場面を見直します。
扁平足の症状について
長時間歩いたり立ち続けたりすると、足裏が疲れる、土踏まずやかかとが痛む、足が重だるくなるといった症状が出ることがあります。足の内側や内くるぶしの周辺に痛みを感じる場合もあります。
歩き方や体重のかけ方が変わり、膝や腰に負担を感じる方もいらっしゃいます。ただし、足以外の痛みがすべて扁平足によるものとは限らないため、それぞれの症状と動作を確認することが大切です。
外反母趾との関係
足のアーチや荷重のかかり方の変化は、外反母趾に関わる要素の一つです。外反母趾では、親指が人差し指の方向へ曲がり、付け根の内側が突き出します。その部分が靴に当たると、痛みや赤み、腫れが生じることがあります。
ただし、扁平足の方が必ず外反母趾になるわけではありません。足の形や靴による圧迫なども関係するため、親指の状態と併せて、普段履いている靴を確認します。
足底筋膜炎との関係
足底筋膜(足底腱膜)は、かかとから足指の付け根に向かって広がり、足のアーチを支える組織です。アーチの低下などによってこの組織への負担が増えると、足裏やかかとの痛みに関わることがあります。
足底筋膜炎では、朝起きたときの最初の一歩や、休んだ後の歩き始めに痛むことがあります。長時間の歩行や立ち仕事の後につらくなる場合もあるため、活動量や靴の状態を含めて対策を考えます。
当院で行うケア
当院では、症状が始まった時期、痛みが出る動作、仕事や運動の内容などを伺います。足のアーチや足首の動き、周囲の筋肉の状態、歩行時の体重のかけ方を確認し、身体に合った施術や運動をご提案します。
ケアでは、足やふくらはぎのこわばりへの対応、足を支える筋肉のトレーニング、歩き方の見直しなどを組み合わせます。必要に応じて骨盤まわりを含む姿勢も確認し、足への負担を減らすための身体の使い方をご案内します。
扁平足は改善しますか?
足の柔軟性や原因、症状によって異なりますが、運動や靴の調整などで痛みや疲れやすさが軽減する場合があります。アーチの形が完全に元へ戻ることと、足の働きや症状が改善することは同じではありません。見た目だけにとらわれず、歩きやすさや生活への支障を目安にケアを進めます。
運動は、足指や足首を無理なく動かす練習、ふくらはぎのストレッチなどから、状態に合うものを選びます。痛みを我慢して続けたり、急に歩く距離を増やしたりせず、その日の体調に合わせて取り組みましょう。
靴選びとインソールについて
靴は、足の長さや幅に合い、つま先を圧迫せず、かかとが安定するものを選びます。歩いたときに足が靴の中で大きくずれないか、痛む部分に当たらないかも確認しましょう。
インソールは、アーチを支え、足裏への圧力を分散することで、痛みや疲労感の軽減に役立つ場合があります。ただし、使用すれば足の形が恒久的に変わるというものではありません。足と靴に合うものを選び、使用中の痛みや歩きやすさを確認することが大切です。
歩きづらさや足裏・かかとの痛みでお困りの方は、当院へご相談ください。初回は問診や状態の確認を含めて約60分を目安としています。お時間に制約がある場合は、ご予約時にお知らせください。


天白区野並院