股関節の痛み
股関節は骨盤と太ももの骨をつなぎ、立つ・歩く・階段を上るといった動作を支える関節です。足の付け根が痛む、歩き始めに違和感がある、靴下を履きにくいなど、日常の小さな変化から不調に気づくことがあります。痛みが太ももや膝に感じられる場合もあり、痛む場所だけで原因を判断することはできません。
股関節の痛みには、関節の変化、周囲の筋肉や腱への負担、けがなどさまざまな背景があります。年齢や運動量だけでなく、いつから痛いか、休むと変わるか、転倒などのきっかけがあったかを整理することが大切です。
長引く痛みや動かしにくさは、我慢して歩き続ける前に整形外科へ相談しましょう。診察や画像検査が必要な病気もあるため、自己判断で強く揉んだり、痛みをこらえてストレッチを続けたりしないでください。
股関節の痛みの原因
関節の軟骨や形の変化
変形性股関節症では、関節の軟骨の変化などによって痛みや動かしにくさが生じます。生まれつきの股関節の形や加齢などが関係することがありますが、股関節の痛みがすべてこの病気によるものではありません。
運動や生活動作での負担
走る、踏ん張る、脚を繰り返し動かすといった動作は、股関節の周囲に負担をかけます。活動量の変化と痛みの始まりを確認することは役立ちますが、姿勢や筋力だけを原因と決めつけず、関節そのものの状態も確認します。
けがや別の病気による痛み
転倒後の痛みでは骨折を、急に強くなった痛みでは大腿骨頭壊死などを含めた評価が必要になることがあります。腰など別の部位から痛みが広がる場合もあり、原因を区別するには医療機関での診察が大切です。
股関節の痛みの症状
立ち上がりや歩行時の痛み
椅子から立つときや歩き始めに足の付け根が痛み、長く歩くほどつらくなる場合があります。どの動作で痛むか、左右の違いはあるかを記録すると、受診時に状態を伝えやすくなります。
股関節を曲げたり開いたりしにくい
靴下を履く、爪を切る、床に座るなどの動作が難しくなることがあります。痛みを避けて動きが小さくなる場合と、関節自体の動く範囲が狭くなる場合があるため、無理に広げないことが大切です。
歩き方や日常生活への影響
片脚に体重をかけにくい、階段で手すりが必要になるなどの変化がみられる場合があります。安静時や夜にも痛む、日ごとに悪化するなどの変化があれば、受診を先延ばしにしないようにしましょう。


天白区野並院