アキレス腱炎
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぎ、歩行や走行で地面を蹴る動作を支えています。その周囲に痛みやこわばりが出る状態はアキレス腱炎と呼ばれますが、長く続くものは腱の変化も含めた「アキレス腱症」として扱われます。
走った後にかかとの上が痛い、朝の一歩目で腱がこわばる、運動を始めると少し楽になるものの後で痛みが戻るなど、症状の出方はさまざまです。腱の中央付近に出る場合と、かかとへの付着部付近に出る場合があります。
痛みのあるまま走り続けたり、強く伸ばしたりする前に、運動量と症状の経過を確認しましょう。急なけがや他の病気との区別、適切な負荷の調整には医療機関での評価が役立ちます。
アキレス腱炎の原因
腱にかかる負荷の変化
走行距離や速度を急に増やす、坂道の練習を始めるなど、腱が対応できる量を超えた負荷がきっかけになることがあります。運動の種類だけでなく、直前の練習内容や休息の取り方も振り返ることが大切です。
繰り返す動作と回復の不足
歩く・走る・跳ぶ動作ではアキレス腱が繰り返し働きます。運動後の症状が残っているのに同じ負荷を重ねると、腱への負担が続きます。完全な安静か継続かを自己判断で決めず、状態に合った調整を相談します。
複数の要因が関わる腱の変化
年齢や体の状態なども関係し、原因は一つとは限りません。慢性的な痛みを単純に炎症だけで説明したり、姿勢や靴だけを原因と断定したりせず、腱の位置、腫れ、機能を合わせて確認します。
アキレス腱炎の症状
かかとの上や腱の付着部の痛み
押したときや地面を蹴るときに痛み、運動の後で強くなることがあります。かかとの裏の痛みなど別の部位の不調と混同しないため、どこが最も痛いかを具体的に伝えましょう。
朝や休息後のこわばり
起床時や長く座った後に硬さを感じ、動き始めがつらくなることがあります。動くと軽く感じても、回復したとは限らないため、その日の運動後や翌朝の状態まで確認することが大切です。
腫れや蹴り出しにくさ
腱の周囲の腫れ、熱っぽさ、厚みの変化を感じる場合があります。歩幅が小さくなる、階段がつらいなど日常生活への影響が出た場合や、症状が繰り返す場合は、早めに整形外科へ相談してください。


天白区野並院