腸脛靭帯炎(ランナー膝)
腸脛靱帯は、太ももの外側を通って膝の外側へつながる帯状の組織です。ランニングなどで膝を繰り返し動かすことに関連し、膝の外側に痛みが出る状態が腸脛靱帯炎・ランナー膝と呼ばれます。膝の外側の痛みには他の原因もあります。
走り始めは気にならなくても、一定の距離を走ると痛む、休むと軽くなるなどの出方があります。ランニングに限らず、膝を反復して曲げ伸ばしする運動で不調が生じる場合もあります。
痛みの出る距離や速度、坂道での変化、最近の練習内容を整理しておくと、負荷の見直しに役立ちます。繰り返す痛みは整形外科などで確認し、フォームや靴だけで原因を決めつけないようにしましょう。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)の原因
膝の曲げ伸ばしによる反復負荷
運動中に繰り返される膝の動きが、腸脛靱帯周囲の組織への負担に関係します。単に靱帯が骨にこすれるだけで説明しきれるものではなく、痛む部位と動作を合わせて確認することが大切です。
走行距離や練習条件の変更
距離、頻度、強度を急に増やしたり、坂道などの条件を変えたりすると負担が変わります。大会前などの練習量も振り返り、痛みが出る活動を調整しながら回復状況を確認します。
身体の使い方や回復の状況
下肢の動きや筋肉の働きなどが負荷に関係する場合があります。ただし、体の硬さや姿勢が唯一の原因とは限りません。評価の前に痛い部分を強く伸ばしたり押したりせず、状態に合った対応を相談します。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)の症状
膝の外側に出る痛み
膝の外側の局所が痛み、走行中や運動後に目立つ場合があります。痛む位置が前側や内側の場合などは別の病態も考えられるため、膝痛をすべてランナー膝と捉えないことが大切です。
走る距離に応じた症状
運動を続けるほど痛みが強くなり、休むと軽くなることがあります。同じ距離で毎回症状が出る場合は、そのまま走り切ることを目標にせず、負荷量と受診の必要性を見直しましょう。
階段や膝の動作への影響
階段や膝の曲げ伸ばしでも痛みを感じ、日常生活の動きが変わる場合があります。活動を調整しても続く、安静時も痛む、腫れが目立つときは、別の膝の障害も含めて医療機関で確認します。


天白区野並院