鵞足炎
鵞足は、膝の内側の少し下にある、太ももからの三つの筋肉の腱が集まる部分です。この周囲の腱や滑液包に負担がかかり、痛みが生じる状態が鵞足炎と呼ばれます。膝の内側が痛む原因は他にもあるため、痛む場所だけで判断しないことが大切です。
走る、階段を上る、膝を繰り返し曲げ伸ばしするなどの動作で痛みが出る場合があります。スポーツをする方に限らず、変形性膝関節症などを背景に症状が生じる場合もあります。
痛みの位置や出る場面、練習量の変化を整理し、繰り返す不調は整形外科などへ相談しましょう。半月板や靱帯、骨の障害と似た症状になることがあり、自己判断で強く揉み続けることは避けてください。
鵞足炎の原因
膝の内側への繰り返す負荷
走行や方向転換などの反復動作が、鵞足周囲に負担をかけることがあります。腱の付着部や滑液包のどこに症状があるかは人によって異なり、動作と痛みの関係を合わせて確認します。
練習内容の急な変化
走行距離の増加や坂道の練習などは負荷を変える要因です。症状が出た時期と活動量の変化を振り返り、痛みが続く動作を一時的に調整します。柔軟性などの要因だけに原因を絞らないことも大切です。
膝や体の状態による影響
変形性膝関節症、体重、下肢の形などが負担に関係する場合があります。ただし、これらがあれば必ず鵞足炎になるわけではありません。症状の経過と診察所見を踏まえて、他の膝の病気とも区別します。
鵞足炎の症状
膝の内側の少し下が痛い
膝関節の内側からやや下にかけて痛み、押すとつらい場合があります。関節そのものの内側の痛みと近いため、自分で病名を決めず、最も痛い位置を受診時に伝えることが大切です。
運動や階段で痛みが増す
走ると痛みが出る、階段の上り下りがつらいなどの変化があります。曲げた姿勢を続けた後に痛みやこわばりを感じる場合もあり、活動中と休息後の違いを確認すると状態を説明しやすくなります。
局所の腫れや生活への支障
痛む部分が腫れぼったく感じたり、膝の曲げ伸ばしを避けたりする場合があります。長引く痛みや歩き方の変化がある場合は、活動量の調整だけで様子を見続けず、医療機関で評価を受けましょう。


天白区野並院