握力低下
握力低下は、物を握る力が以前より弱くなった状態を表す症状です。ふたを開けにくい、荷物を持ち続けられない、物を落とすなど、日常の動作で気づく場合があります。痛みのため握りにくい状態と、神経や筋肉の機能低下とは区別が必要です。
手や手首のけがだけでなく、腕の神経、首の神経根や脊髄などが関係する場合があります。事故の後に力の変化が出た場合は、受傷状況と症状の開始時期を伝え、医療機関で状態を確認することが大切です。
握力の数値は測り方や痛みなどの影響も受けるため、数字だけで原因は分かりません。急な変化、左右差、しびれなどを合わせて確認し、原因が分からないまま強い握力トレーニングを始めないようにしましょう。
握力低下の原因
痛みやけがで力を出しにくい状態
手や手首、腕の損傷や痛みにより、十分に力を出せない場合があります。腫れや動かしにくさ、けがのきっかけも確認し、痛む部分を強く握って何度も試すことは避けます。
首や腕の神経への影響
頸椎の神経根や脊髄、末梢神経の障害が手の働きに影響する場合があります。握力低下だけで障害の場所は特定できないため、感覚や反射、他の筋力などを医療機関で確認することが必要です。
経過や左右差を含めた確認
急に弱くなったか、徐々に変化したか、片側か両側かは重要な情報です。年齢や運動不足だけに原因を求めず、細かな手の動作や歩行にも変化がないかを合わせて伝えましょう。
握力低下の症状
物を握る・持つ動作の変化
容器を開けにくい、持っていた物を落とすなどの変化がみられます。具体的に何ができなくなったかを伝えると、数値だけよりも生活上の困りごとを説明しやすくなります。
しびれや感覚の鈍さ
手や指のしびれ、触れた感覚の変化が重なる場合があります。どの指に出るか、首や腕にも痛みがあるかなどを記録し、症状が続く・広がる場合は早めに受診してください。
細かい動作のしにくさ
箸やボタン、文字を書く動作が難しくなる場合があります。握る力の変化だけでなく、両手の使いにくさや歩行の変化もある場合は、脊髄の状態などを含む評価を優先します。


天白区野並院