頸肩腕症候群とは、首から肩、腕、手にかけて痛みやしびれ、だるさなどが現れる状態の総称です。一つの特定の病気を指すものではなく、首や肩、腕を繰り返し使うことなどによって生じるさまざまな症状を含んでいます。
特にパソコンを使った長時間のデスクワークや、腕や手を繰り返し使う作業をしている方にみられることがあります。首や肩のこりから始まり、次第に腕の重だるさや手の違和感などが気になるようになる場合もあります。
首から腕にかけての痛みやしびれは、頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症、胸郭出口症候群などでも現れます。そのため、症状があるだけで頸肩腕症候群と判断するのではなく、症状の現れ方や身体の状態を確認し、ほかの病気が隠れていないかを見極めることが大切です。
頸肩腕症候群には一つの明確な原因があるとは限らず、仕事や日常生活での身体の使い方、作業時間、休息の取り方など、複数の要因が関係することがあります。特に首や肩、腕へ負担が続く生活では、筋肉の張りや疲労などを感じやすくなります。
長時間のデスクワーク
パソコン作業などで長時間同じ姿勢を続けていると、首や肩周辺の筋肉を使い続けることになります。休憩を取らずに作業を続けることで、首や肩の張り、腕のだるさなどが気になる場合があります。
キーボードやマウスの操作
キーボード入力やマウス操作では、腕や手、指を細かく繰り返し動かします。同じ作業を長時間続けることで、肩から前腕、手にかけて負担が蓄積することがあります。
腕や手を繰り返し使う作業
頸肩腕症候群はデスクワークだけでなく、製造作業や調理、細かな手作業などでもみられることがあります。腕を上げ続ける、手や指を繰り返し動かすなどの作業が続くことで、首から腕にかけて疲労を感じやすくなります。
同じ姿勢を長く続ける
画面をのぞき込む、うつむいた状態を続けるなど、身体をほとんど動かさずに作業していると、特定の筋肉に負担が集中しやすくなります。作業環境や机、椅子の高さなどによって身体への負担が変わることもあります。
十分な休息を取れない
長時間の作業が続き、首や肩、腕を休ませる時間が少ないと、疲労が残りやすくなります。仕事量が多い時期などに症状が強くなり、休息によって軽くなる方もいます。
精神的なストレス
仕事や人間関係などによる精神的なストレスが続くと、無意識に身体へ力が入り、首や肩周辺の緊張を感じることがあります。身体的な負担と精神的な負担が重なることで、症状を強く感じる場合もあります。
頸肩腕症候群では、首や肩だけでなく、腕や手、指まで広い範囲に症状が現れることがあります。痛みやこりだけでなく、重だるさやしびれなどを伴う場合もあり、仕事や日常生活で同じ作業を続けると症状が気になりやすくなることがあります。
首や肩がこる・痛む
首から肩にかけて張りやこりを感じ、重く感じることがあります。長時間の作業を続けた後に症状が強くなり、首を動かした際に痛みを感じる場合もあります。
肩から腕にかけてだるい
肩だけでなく、上腕や前腕まで重だるさや疲労感が広がることがあります。腕を長時間使った後などに、力が入りにくいように感じる方もいます。
腕や手がしびれる
腕から手、指にかけてピリピリ、ジンジンするようなしびれや違和感を感じることがあります。しびれが続いている場合には、首の神経など別の原因が関係していないか確認する必要があります。
腕を動かすと痛む
腕を上げる、物を持つなどの動作によって、肩や腕の痛みが気になることがあります。症状が強くなると、仕事や家事で普段行っている動作がつらく感じられる場合もあります。
手や指が疲れやすい
パソコン入力や細かな作業を続けていると、手や指が疲れやすくなったり、動かしにくく感じたりすることがあります。休憩を取っても違和感が残る場合もあります。
頭が重い・頭痛を感じる
首や肩の張りが強いときに、頭の重さや頭痛を伴うことがあります。頭痛にはさまざまな原因があるため、頻繁に繰り返す場合や強い症状がある場合には、ほかの原因についても確認することが大切です。
頸肩腕症候群と似た症状は、頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症、胸郭出口症候群などでも現れることがあります。首から腕、手にかけてのしびれが続く場合や、手の感覚が明らかに鈍くなった場合、腕や手の筋力低下がみられる場合には、整形外科などの医療機関で状態を確認することが大切です。