ぎっくり頸とは、突然首に強い痛みが現れ、首を動かしにくくなった状態を表す一般的な呼び方です。正式な病名ではなく、振り向く、起き上がるなどの何気ない動作をきっかけに、首周辺の筋肉や関節などに急な痛みが生じることがあります。
症状は寝違えと似ていますが、ぎっくり頸では日中の動作などをきっかけに突然強い痛みを感じるケースがあります。一方、寝違えは睡眠後の起床時に首の痛みや動かしにくさに気づくことが多く、症状が現れた状況によって呼び分けられることがあります。
痛みが強い場合には、首を少し動かすだけでもつらく、振り向く、寝返りをする、起き上がるといった日常的な動作が難しくなることもあります。
ぎっくり頸は、首を急に動かしたことや、首周辺に負担が蓄積している状態で動作を行ったことなどをきっかけに発症する場合があります。はっきりとした原因を特定できないこともあり、生活習慣や身体の使い方など複数の要因が関係することがあります。
首を急に動かす
振り向く、上を向くなどの動作を急に行った際に、首周辺に強い痛みが現れることがあります。普段とは異なる方向へ急激に首を動かしたことがきっかけになる場合もあります。
長時間同じ姿勢を続ける
デスクワークや車の運転などで同じ姿勢を長時間続けると、首や肩周辺の筋肉に負担がかかります。その状態から急に首を動かした際に、痛みを感じることがあります。
スマートフォンやパソコンの長時間使用
スマートフォンを見るためにうつむいた状態を続けたり、パソコン作業で画面を見続けたりすると、首周辺の筋肉を長時間使うことになります。休憩が少ない状態が続くことで、首の張りや疲労を感じやすくなる場合があります。
首や肩周辺の疲労
仕事や家事などによって首や肩を使い続けていると、筋肉に疲労や張りを感じることがあります。こうした状態で首へ急な力が加わることが、強い痛みを感じるきっかけになる場合があります。
不自然な体勢での動作
重い物を持つ、身体をひねりながら振り向くなど、不自然な体勢で首に力が加わった際に痛みが現れることがあります。スポーツや運動中の急な動きがきっかけになる場合もあります。
ぎっくり頸では、突然現れる首の強い痛みや動かしにくさが主な症状です。症状の程度には個人差があり、特定の方向へ動かしたときだけ痛む場合もあれば、安静にしていても痛みを感じる場合があります。
突然首に強い痛みが現れる
何気なく首を動かした瞬間などに、急に強い痛みを感じることがあります。痛みが出た後は、首を動かすこと自体が怖く感じられる場合もあります。
首を動かしにくい
左右を振り向く、上を向く、下を向くなどの動作で痛みが強くなり、首を動かせる範囲が狭くなることがあります。身体ごと向きを変えなければならないほど動かしにくくなる場合もあります。
寝返りをすると痛む
寝ている状態で身体の向きを変えた際に首へ痛みが走ることがあります。寝返りだけでなく、枕から頭を持ち上げる動作がつらく感じられる場合もあります。
起き上がるときに痛む
ベッドや布団から身体を起こす際に首へ力が加わり、痛みを感じることがあります。痛みが強い場合には、普段より起き上がるまでに時間がかかることもあります。
安静にしていても痛む
症状が強いと、首を動かしていない状態でもズキズキとした痛みや違和感を感じることがあります。楽な姿勢を見つけにくく、日常生活に支障を感じる場合もあります。
首から肩にかけて張りを感じる
首の痛みとともに、肩周辺まで筋肉の張りや重さを感じることがあります。片側を中心に症状が現れる場合もあれば、首から肩にかけて広い範囲に違和感を覚えることもあります。
突然の首の痛みには、単純な筋肉や関節の問題だけでなく、けがや頸椎の病気などが関係している場合があります。強い痛みが続く場合や、腕や手のしびれ・筋力低下などを伴う場合には、医療機関で状態を確認することが大切です。