頸部捻挫とは、首に急激な力が加わることで、首周辺の筋肉や靱帯、関節などを傷めた状態です。交通事故による衝撃で起こることがよく知られていますが、転倒やスポーツ中の接触などをきっかけに発生する場合もあります。
首には7つの頸椎があり、頭を支えながら、上下を向く、左右を振り向くなどさまざまな動きを行っています。その周囲にある筋肉や靱帯、関節などが頸椎を支えていますが、通常の動きでは加わらないような強い力を受けると、これらの組織に負担がかかることがあります。
頸部捻挫では首の痛みや動かしにくさだけでなく、肩周辺の張りや頭痛などを伴う場合があります。受傷直後には症状が目立たず、時間が経ってから痛みや違和感を自覚することもあるため、けがをした後は身体の変化に注意することが大切です。
頸部捻挫は、首が急激に曲げられたり、反らされたり、ひねられたりすることで、首を支える筋肉や靱帯、関節などに強い負担が加わって起こります。交通事故以外にも転倒やスポーツなど、首に大きな力が加わるさまざまな場面で発生します。
交通事故による衝撃
自動車の追突や衝突によって身体に強い衝撃が加わると、頭が大きく揺さぶられ、首が急激に曲がったり反ったりすることがあります。このとき首周辺の組織に負担がかかり、頸部捻挫につながる場合があります。
転倒や転落
転倒した際に頭や肩をぶつけたり、身体を守ろうとして不自然な体勢になったりすることで、首に大きな力が加わることがあります。階段などからの転落では衝撃が強くなり、首以外のけがを伴う場合もあります。
スポーツ中の接触
ラグビーやサッカー、格闘技など、身体同士が接触するスポーツでは、衝突によって首が急激に動かされることがあります。また、転倒した際の衝撃によって首周辺を傷める場合もあります。
首を急激にひねる動作
不意に首を大きく振り向くなど、首へ急激な力が加わったことをきっかけに痛みが現れる場合があります。普段行わない範囲まで首が動かされることで、筋肉や靱帯などに負担がかかることがあります。
頸部捻挫では、首の痛みや動かしにくさが代表的な症状です。傷めた場所や程度によっては肩周辺の張りや頭痛などを伴うことがあり、事故やけがから時間が経過して症状を自覚する場合もあります。
首を動かすと痛い
左右を振り向く、上を向く、下を向くなどの動作で首に痛みを感じることがあります。痛みによって動かせる範囲が狭くなり、後ろを振り向くなどの日常動作がしにくくなる場合もあります。
首に鈍い痛みや重さがある
強い痛みだけでなく、首に鈍い痛みや重だるさを感じることがあります。デスクワークや運転などで同じ姿勢を続けたときに、症状が気になりやすくなる場合もあります。
首から肩にかけて張りを感じる
首を傷めた後に、首から肩にかけて筋肉の張りやこわばりを感じることがあります。首を動かした際に、肩周辺まで痛みが広がるように感じる場合もあります。
頭痛を伴う
頸部捻挫の後に、後頭部を中心とした頭痛などを感じることがあります。ただし、けがの後に現れる頭痛には頭部への衝撃など別の原因が関係している可能性もあるため、症状の経過を確認することが重要です。
腕や手にしびれを感じる
首のけがに伴って神経が影響を受けている場合には、肩から腕、手にかけてしびれや感覚の違和感が現れることがあります。単純な頸部捻挫以外の損傷が関係している可能性もあるため、注意が必要な症状です。
時間が経ってから痛みを感じる
交通事故などでは、受傷直後には首の痛みをあまり感じず、その後に痛みや動かしにくさを自覚する場合があります。事故直後に症状が軽かったからといって、必ずしも首に問題がないとは限りません。
頸部捻挫では、レントゲン検査で筋肉や靱帯などの損傷を確認できないことがあります。事故や転倒後に痛みやしびれが続く場合や、強い頭痛、手足の筋力低下などがある場合には、医療機関で適切な診察を受けることが大切です。