胸郭出口症候群は、首から腕に向かって走る神経や血管が、首から胸、肩にかけての通り道で圧迫されたり引っ張られたりすることで、首や肩、腕、手などに痛みやしびれが現れる状態です。
肩や腕の痛み、手のしびれ、腕のだるさなどが代表的な症状です。腕を上げた状態を続けたり、同じ姿勢を長時間続けたりすることで、症状が強くなる場合があります。
デスクワークやスマートフォンの使用など、日常生活での姿勢や肩周辺の筋肉の緊張が関係することがあります。また、なで肩やいかり肩などの体型的な特徴、スポーツや仕事による腕の使い方など、さまざまな要因が関係します。
首や肩周辺の筋肉の緊張
首や肩周辺の筋肉が緊張すると、神経や血管が通る部分に負担がかかることがあります。肩こりが強い方や、長時間同じ姿勢を続ける方では、肩周辺の筋肉が緊張しやすくなります。
姿勢の乱れ
デスクワークやスマートフォンの使用などで、頭が前に出たり肩が前方に入ったりする姿勢が続くと、首や肩周辺に負担がかかります。こうした姿勢が胸郭出口周辺への負担につながる場合があります。
なで肩などの体型的な特徴
なで肩などの体型的な特徴によって、鎖骨や肩周辺の位置関係により神経や血管が圧迫されやすくなる場合があります。
腕を上げる動作の繰り返し
腕を上げた状態を長時間続けたり、腕を高い位置で繰り返し使ったりする仕事やスポーツでは、首から腕にかけての神経や血管に負担がかかることがあります。
重い荷物を持つ習慣
重い荷物を肩にかけたり、長時間持ち続けたりすることで、肩や首周辺に負担がかかることがあります。日常的な荷物の持ち方が症状に影響する場合もあります。
スポーツや仕事による負担
野球やバレーボール、水泳など腕を繰り返し使うスポーツや、腕を上げた状態で作業する仕事では、肩や首周辺に継続的な負担がかかることがあります。
肩や首の痛み
首や肩周辺に痛みや張りを感じることがあります。肩こりのような症状として感じる場合もあり、長時間同じ姿勢を続けることで痛みが強くなることがあります。
腕や手のしびれ
神経が圧迫されることで、肩から腕、手や指にかけてしびれが現れることがあります。片側の腕や手に症状が強く出る場合もあります。
腕のだるさ・重さ
腕を下げているときや、同じ姿勢を続けたときに、腕が重い、だるい、疲れやすいと感じることがあります。
手や腕の痛み
首や肩周辺だけでなく、腕や手に痛みを感じることがあります。症状によっては、首から腕にかけて広がるような痛みとして感じる場合もあります。
腕を上げると症状が強くなる
洗濯物を干す、高い場所の物を取るなど、腕を上げた姿勢を続けることで、腕のしびれやだるさなどが強くなることがあります。
手に力が入りにくい
神経への圧迫が続くことで、手に力が入りにくい、物を握りにくいなどの症状を感じる場合があります。細かな手の動作がしづらくなることもあります。
手の冷たさや色の変化
血管が圧迫されるタイプでは、腕や手の血流に影響して、手が冷たく感じたり、皮膚の色が変化したりする場合があります。
腕や手のしびれ・痛みが続く場合や、手に力が入りにくい、手の色が明らかに変化する、急に強い症状が現れたなどの場合は、胸郭出口症候群以外の原因が関係している可能性もあります。症状が続く場合は、医療機関で状態を確認することが大切です。