モートン病は、足の指へ向かう神経の周囲の組織が厚くなるなどして、足の前方に痛みやしびれが起こる状態です。とくに第3趾と第4趾、つまり中指と薬指の間に向かう神経の周辺に生じやすいとされています。
足指の付け根付近に灼けるような痛みが出たり、靴の中に小石が入っているように感じたりすることがあります。外から見て目立つ腫れがなくても、歩くとつらい場合があります。
足の前方の痛みには、関節や骨など別の原因も考えられます。症状だけでモートン病と決めつけず、痛む場所や靴との関係を医療機関で確認することが大切です。
神経への繰り返す圧迫や刺激
足の前方で神経が繰り返し圧迫・刺激されることが関係すると考えられています。ただし、発症の仕組みを一つの原因だけで説明できるわけではありません。
足先を締めつける靴
幅の狭い靴やつま先の細い靴、高いヒールなどは、足の前方への圧迫や荷重につながる場合があります。痛みが出る靴を無理に履き続けず、靴との関係を確認しましょう。
走る・跳ぶなどの繰り返す負荷
ランニングやジャンプなど、足の前方に負担のかかる動作が症状に関係する場合があります。運動をする方全員に発症するわけではありませんが、運動量が変わった時期も診察の参考になります。
足の形との関係
外反母趾やアーチの高低など、足の形が負荷のかかり方に影響する場合があります。靴だけの問題とせず、足全体の状態を確認する必要があります。
足指の付け根付近の痛み
足裏の前方に、刺すような痛みや灼けるような痛みを感じることがあります。足指へ痛みが広がる場合もありますが、症状の範囲には個人差があります。
指先のしびれや違和感
指の間や指先がしびれる、触った感覚が鈍いといった症状を伴うことがあります。神経の症状が続くときは、自己判断せず受診しましょう。
小石を踏んでいるような感覚
靴の中に異物があるような感じや、靴下が足裏で丸まっているような違和感を訴える方もいます。実際に異物がなくても、そのように感じることがあります。
靴や歩行によって症状が変わる
歩行や締めつけの強い靴で症状が強まり、靴を脱いで休むと軽くなる場合があります。ただし、一時的に楽になっても、痛みが繰り返すときは原因の確認が必要です。
足の前方の痛みやしびれが続く、繰り返す、歩行に支障がある場合は整形外科などへ相談してください。急な強い腫れや赤み、発熱、けがの後の強い痛みがある場合は、モートン病以外の原因も考えられるため、速やかに医療機関を受診しましょう。