関節痛とは、骨と骨をつなぐ関節に痛みを感じる症状のことです。膝や足首だけでなく、手指、肩、股関節などにも起こり、一か所だけが痛む場合も、複数の関節が同時に痛む場合もあります。
関節痛は一つの病名ではありません。関節そのものの変化に加え、周囲の腱や滑液包の炎症などによって、関節付近に痛みを感じることもあります。動いたときの痛み、腫れ、朝のこわばりなど、現れ方は原因によって異なります。
年齢のせい、使い過ぎのせいと自己判断せず、いつから、どこが、どのような場面で痛むのかを確認することが大切です。痛みが続く場合や日常生活に支障がある場合は、医療機関で原因を調べましょう。
けがや関節への繰り返す負担
運動中のひねりや転倒などによって靭帯や周囲の組織を傷めると、関節付近に痛みが生じます。また、同じ動作を繰り返す仕事や運動が、腱や滑液包への負担につながる場合もあります。痛みの出る動作だけで損傷部位を決めつけることはできません。
変形性関節症
関節の軟骨や周囲の組織に変化が生じる病気です。加齢だけでなく、過去のけがや関節への負担なども関係します。膝や股関節などに起こり、動き始めや歩行で痛みを感じることがあります。
炎症を起こす病気
関節リウマチや痛風などでも関節が痛みます。関節リウマチは免疫の異常に関係する病気で、痛風は尿酸の結晶によって強い炎症が起こる病気です。必要な治療は異なるため、姿勢や筋肉の硬さだけを原因と考えないことが重要です。
感染などによる関節の炎症
関節に細菌などが入ることで急な痛みや腫れが起こる場合があります。早急な治療が必要になるため、熱を持つ腫れや発熱を伴うときは受診を遅らせないでください。
動作に伴う痛み
歩く、階段を使う、しゃがむなどの動作で痛むことがあります。進行した病気や強い炎症では、安静時にも痛みが出る場合があります。
腫れ・熱感・こわばり
関節が腫れる、熱を持つ、朝や動き始めに動かしにくいといった症状がみられます。こわばりが続く時間や左右の違いも、診察時に伝えると役立ちます。
動かせる範囲の変化
曲げ伸ばしがしにくい、体重をかけづらいなど、普段の動作に支障が出ることがあります。無理に動かして状態を確かめず、痛む部位をかばいながら受診してください。
関節が赤く熱を持って腫れ、発熱や体調不良を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。けがの後に強い痛みや変形がある、立てない・歩けない、しびれが出ている場合も、早急な診察が必要です。